第五回 直伝~特別稽古~

本日11月8日(日)日義 義仲館ホールにて直伝が行われました。

少し肌寒い快晴の中、宗家の座学から始まった直伝。宗家の生きてきた中で、自分自身を律してこられたことを稽古生に伝える貴重な時間。武道家として、人としての普段からの立ち振る舞い、所作、言動、精神論をご指南くださいました。稽古生たちはそれぞれにペンをとり、ノートに書きこみながら真剣に学んでいました。何度聞いても宗家の座学は心に響き、この瞬間からしっかりと生きていこうと思うことが出来ます。稽古生たちもきっと感じてくれていることでしょう。

午前の座学の後は昼食をはさんで午後は実技。本日は大会運営、型:征遠鎮、実鎖頸、観空小、観空大の四種に剣術。師範代からの大会運営の指導で、防具の脱着、ルール説明、審判、得点などを詳しく説明してくださいました。大会運営で一番大切なことは、選手以外のスタッフがいて成り立つこと。それぞれの役割があって皆が協力し合ってはじめて大会が行える。このことが師範代の熱いご指導で稽古生に伝わったと思います。 

型は高難易度の四種。有段者の稽古生でも難儀する型ばかり。中でも、跳び上がって回転する動きが激難でしたが、皆集中して稽古ができました。 本日最後の実技は剣術。刀の分解、お手入れの仕方から始まり、刀の部位の名称を質問形式ですすめていき、柄の握り方、振りかぶりの姿勢、太刀と打ち刀の違いなどを指導し、時間が来て終了。皆時間を忘れて剣術の稽古に没頭してました。今回は時間の関係で基礎居合と型の稽古はできませんでしたが、来期の直伝にて徐々に指導していきます。また、柔術も感染症対策を講じて行う予定ですので是非ともご参加ください。 今回の直伝は今季最期ということのあり、稽古生全員がいつも以上に真剣に稽古してました。今後の成長を楽しみにしています。稽古生の皆さんお疲れさまでした。

今回、保護者様の御好意により豚汁を作っていただきまして誠にありがとうございました。感謝申し上げます。

 

師範から稽古生たちへ

直伝に初めて参加する稽古生にとっては不安もあり気後れしがちですが、体験することが大事であってしっかりできることが目的ではありません。もちろん経験者は技の理解度や精度を深めていくことが大切ですけれど、初めて参加した稽古生は、参加したいと思った自分が素晴らしいのであって、できなかった自分を責めてはなりません。次回はできている自分を想像し、そこに向かって稽古することが大切なのです。これこそが向上心。 直伝では向上心が養われます。初めて聞いたことや、稽古したことを覚えたい、出来るようになりたいというその気持ちをいかに持続して今後の稽古に夢中になれるかだと思います。稽古生の皆さん頑張てくださいね。 また、直伝に参加するにあたり、後押しをしてくれたご両親に感謝しなければなりませんよ。しっかりと自分の言葉で「ありがとう」と伝えてください。